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ふゆの暮らし。ふゆの食卓。(スタッフ名倉)

 

夏が過ぎれば秋が来る。

そんな秋は、あっという間に過ぎて冬になる。

 

今年のくらことは12月8日9日に開催。

 

静岡での冬の開催は初めて。とても楽しみだ。

 

 

2018年の冬。

私はひとつの目標をたてている。

 

 

遡れば30数年前のこと。

自営業を営む両親に連れられ訪れた昔ながらの喫茶店。

そこで初めて目にし体験したあれ。

その名前をドリアという。

 

初めてのドリアを平らげ、その魔法にかかった。

以来、30数年経っても喫茶店といえば何よりも先にドリア。

 

 

ドリアは普通でいい。

具材は豪華でなくて冷凍の海産物とかでもいい。

クリームソースもほどほどでいい。むしろ量多めは好きくない。

某サイゼリアのドリアでも充分だ。

ローヤルホストのドリアは栗が入っていて新大陸発見だった。

ドリアは必ずよく焼きで。

 

店によっては別でライスを頼む。

店員に大盛りを薦められてもノーサンキュー。

ドリアの美しさが損なわれるから。

 

 

ちなみに。

ご飯ものでめっちゃ美味しいものは、それをおかずに白飯が食べたくなる。

これは私の中でそのご飯ものに対する最高評価であり、作った人にも同様に。

ご飯党がご飯党たる所以、その資格は、この心待ちだと思っている。

朝はパンじゃなくてご飯かな、やっぱ。その程度ではご飯党とはいえない。

…というのは言い過ぎだろうか。ごめんなさい。

 

 

もとい。

 

そんな私の今年の目標はドリアを自分でつくってみること。

家にオーブンレンジがないけれど、作れるだろうか?

 

ドリア。ドリア。

ドリドリア。

 

 

ストーブの前で毛布にくるまり横山光輝三国志を眺めドリアをつつくこと。

手元にはやっぱ、ブラックニッカのお湯割りかな。

 

以上が私の手短な夢であり、今冬の目標です。

できるかな。

 

名倉

 

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今年の「くらしのこと市」連載記事のテーマ。

『ふゆの暮らし』『ふゆの食卓』

いずれを選ぶかはその人次第。

 

書き手も有志。

スタッフも書きます。

参加作家さん&店舗さんも書いてみます。

 

だれかの暮らし。

だれかの食卓。

 

楽しみにしてます。

 

それではまた。

 

 

____

 

 

 

2018年12月8日(土)9日(日)

くらしのこと市・出展者発表!!

 

公式ウェブサイトhttp://www.kurakoto.com/

インスタグラムhttps://www.instagram.com/kurashinokotoichi/

 

本年は木藝舎Satoより静岡縣護国神社に会場を移し開催。

今回、工芸クラフト部門が37組。フード部門が18組。

計55組の出展者が護国の杜に集います!

 

*2018年くらしのこと市出展者リスト一覧*CLICK!!

 

 





くらことインタビュー:松本美弥子


本ブログ記事は、11月23日、静岡市足久保の山中、木藝舎Satoにて

開催された「くらしのこと市」出展者にむけてのインタビューとなります。

インタビュアーはスタッフ米澤。

ご覧下さい!! 名倉




くらことインタビュー:松本美弥子さん



米:前夜祭いかがでしたか?


楽しかったですよ。みんなとおしゃべりできて。なかなか普段ゆっくり話せないから楽しかったです。なに話したんだろう…。他愛もないことだよね。焼き物の話とかじゃなくて普段のこととか他愛もないことかな。


米:前夜祭からの今日というのはなにか違いますか?


ちょっと親密になれたよね。そういう昨日の無駄話が背景にあるから、それを踏まえた上での、「こういうの作るんだ」っていうのが新鮮だったり。面白かったです。


米:「r o o m s」の連絡があったときどういう印象でしたか?


最初スタッフの川手さんから連絡がありました。何をやるのかはっきりとは書かれていなくて、名倉さんからまた連絡が入ると思いますと。なんだろうと思って。

どんなことを要求されるのかわからなかったから、その時点で新たに作る時間がなかったから、それに参加するんだったら自分がちゃんとした形で参加したかったから、こわかったというか。名倉さんから「r o o m s」の連絡があったときになんかピンとくることがあったので、結果的には問題はなかったです。なんとなく自分の思うことが出来なかったり、提供できなかったら悔しい思いするだろうなと思ったからこわかった。ピンときたというのは、企画に対するものというより、これやってみたいなというものが自分の手のうちにあったから。


米:それがオブジェだったんですね


そう、今回は全部オブジェ。「ギャラリー」という言葉も入っていたから。完全にうつわだけじゃなくても、非日常の部分があってもいいのかなって少し思って。自分はいいなと思って出すんだけど、そこにそぐわなかったら引っ込めてもらってもいいですという話をして出しました。実際は、出してよかった。良い感じに並べて頂いて。


米:素朴な質問なんですが、他の作家さんの器を買って使うことはあるんですか?


めちゃめちゃ使いますよ。今日、前田美絵さんのうつわ買いました。私、お買い物好きだからなるべく一つ、二つ買って帰りたいなと思って。スープカップを、自分も同じような形で作ることがあって、ちょっと似たタイプのもの。あの形ってなんでも使えるから、私も好き好きって思って。やっぱり作ってても欲しい。好きな作家さんのものは、買いますよ。


米:A&C静岡とくらしのこと市について感じることって違いますか?


ちょっと人が引くのが早かったかな。去年のほうが人はもうちょっと残っていたかなと感じて。護国神社では、けっこう最後まで人が途切れることがない気がする。お客さんの中で、たまたま友達に連れられてきた人がいてね「一人じゃな来れなかったかな」って。同じ静岡県でもわかりづらいのかなって。ここの良さをもっと打ち出すようにと気持ちを持っていったほうが、結果的にお客さんが来てくれるようになるのかもしれないなと。それがなにかわからないけど。とりあえず、自分も楽しんで、スタッフさんも楽しんでやってくれているからまだ3回目で定着っていうふうではないかもしれないし、だんだんに人が「秋はこれがある」って、楽しみに待っていてくれているようになってくれればいいなと思います。


米:この場所は、護国神社と比べてたまたま通りがかりでということがあまりないですよね。


しっかりした目的意識がないとね。だから、今日みたいな「r o o m s」とか、なにか新しいことを手探り、手探りでやっていくのが必要じゃないかなって。自分たちがそれに応えられるかは別問題にしては悪いけど、でもそういうことに応えられる作り手でいたいけど。でも、面白いですよ。いろんなこと提案してくれるから。次はなんだろう?って。「r o o m s」のこと明かしていない時に「なんか思いついたんだな…」って。でもだんだんこわくなってきたけど(笑)


米:スタッフとして「r o o m s」の松本さんのオブジェの提案嬉しかったです。


「r o o m s」の説明文章の中には「うつわを中心とした」とはっきり書いてあったの。だからちょっとだめかなと思って、さぐりをいれる感じで名倉さんにメールでオブジェの写真を送ったんだよね。そしたら意外と歓迎してくれたからよかったと思って。


米:こちらからすると、自分の提案に対して返ってくるのが嬉しいから…。もしかしたら、自分の思ってもない返答に「こういうのもあるのか」と思うこともあるかもしれないけど。でも自分の提案した方向性がこっちでよかったんだという確かめにもなると思います。


それで今回は、うつわは1個も出さずに、ぜんぶオブジェにしました。(置き型のオブジェは)フランス語で「メリークリスマス」というようなことが書いてあります。


米:は〜(うっとり)すごくかっこよかったです。


そういうのが好きなんですよね。うつわも好きだけど、ブローチも好きだけど、全く用途のないものも好きでそれを見てみんながぼーっとしたりするのもそれはそれで面白いし、いいねって言ってくれるのも嬉しいし。用途のないもの好きなんですよ。うつわ作っているんですけど(笑)


米:私も最近わかってきました。今までは、マグカップを「これでココアを飲みたい」とか考えて買っていたんですけど、アキコヤをやって、花器をものすごいたくさん見て、部屋にちょっと飾ってみたりとかしたら、もうそこに在るだけで良いんだって。花を飾らなくても良い…オブジェってこういうことなのかって。


そうやって感じると暮らしの一部でしょう?暮らしの“道具”なんだよね。オブジェはさ、道具的な扱いはあんまり受けないけど、なんとなく私にとっては見て楽しむものだって暮らしを楽しむためのひとつの道具だなって思うから。いつも、そのオブジェが道具じゃないよねってそういう感じに受け取られると、「そうかな?」って。私にとっては一緒なんだよね。マグカップだって気分が変わるし、そういうものがあって、パッと見るだけで変わるし。ブローチだってここに着けるだけで気分が変わるし。気分が変わる道具としては一緒な気がするんだけど。「r o o m s」にああいうものがあっても、逆にいいんじゃないかなって。

私、自分のHPにもそれっぽいこと書いているんだけど。「ただ見て楽しむだけだけど、必要はそれぞれだから」って書いてあって。それがオブジェのことかどうかというのは匂わせていないんだけど。でも、そういうのも同じじゃないかなって前から思っていたから。だって、そういうものって絶対必要じゃないですか。無駄なものって。


米:オブジェの話、とても腑に落ちました。ありがとうございました!



〇編集後記

うつわを中心とした「 r o o m s 」にオブジェを出品してくださった松本さん。どうして、オブジェを選ばれたのか?をお聞きしたくてインタビューさせて頂きました。

松本さんは、オブジェに関わらず、気分を変えるものや目に映ったら嬉しいものなども全て暮らしには欠かせない道具として捉えられていました。お話を聞いて、松本さんのオブジェの提案は「挑む」という喰らいつくような言葉より、「馴染ませる」という言葉のほうがしっくりきました。ご自身の作品の中で、オブジェが「 r o o m s 」に馴染むだろうと出品してくださった…私が複雑に考えるよりも 当たり前なことだったのです。けれど、こういったことは、ものづくりをしている方たちの作品を見るだけでなく、どういう思いで作られているのか、どうしてこのような提案をしているのか、そういったことを知ってわかることです。くらしのこと市で作り手がもっと密な発信が出来たら、使い手はひとつの作品からいろいろな側面が見られるようになると思いました。

松本さん、インタビューのご協力ありがとうございました!


米澤あす香



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

facebook : https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi  

 




くらことインタビュー:yuta 須原さん


本ブログ記事は、11月23日、静岡市足久保の山中、木藝舎Satoにて

開催された「くらしのこと市」出展者にむけてのインタビューとなります。

インタビュアーはスタッフ米澤。

ご覧下さい!! 名倉




くらことインタビュー:yuta 須原さん



米:昨夜の前夜祭はいかがでしたか?


最高でした(笑)よかったです。たのしかったです。出展でお隣さんとはお話できるけどなかなかみんなとは話せないですし、ホームな感じ。


米:出展の際にA&C静岡との違いはありますか?


出品しているものはあまり変わりません。わりと僕は、新作を作るペースが遅いので1個作るのに何個も試作して煮詰めていくので、あんまりポンポンできないので、物は同じになっちゃいがちなんですが。無理していっぱい作るよりは、と思います。


米:「r o o m s」はいかがでしたか?


めっちゃよかったですよ。今まであの場所を使われていなかったんですよね?使わないともったいないですよね。来た人がまずあそこを見て、お気に入りを見つけて、ブースへもっと見に来るみたいな流れができそうな、そういうふうに見たら楽しそうだなと思いました。


米:内(r o o m s)と外(野外ブース)を繋げるというか?


なんかもう「r o o m s」がもっとでっかくなったら、それだけで事足りそうな…。


米:そうですか!?


むしろ、作品と向き合いやすいのは「r o o m s」のほうが向き合いやすいような気がします。モノの良さを素直にじっくり感じ取れる空間と言うか。テントは作家さんと話せるところがいいところではあるけれども、やっぱりちょっと気をつかうというか。目の前にいるとちょっとプレッシャーとか。作品以外の付随する部分の要素も強いんじゃないかな。作家さんの接客ありき、ディスプレイありき、出す場所も…。だからモノ自体を純粋に見るのであれば適しているような気がしました。でも、作家と直接対話みたいなのもきっと大事な要素だとは思うので。


米:須原さんの言われた通り、作品との出会いのきっかけになる場所になったらいいですよね


外のブースも「r o o m s」の世界観が繋がっているような…什器も揃えるとなったら大変ですが、テントの色を合わせたりできたらすごいわくわくするようなイベントになりそうな。


米:私は写真のこととか詳しくないですが、東京から大阪に引っ越されてからyutaさんの写真の印象が変わったように思ったのですが、なにか意識的に変えているんですか?


特に自分で意識的に変えてやろうとは思ってはないんですが。単純に撮影する場所が変わったから光の入り方が変わったというのがまず一点。あと…大阪に行ってから知り合いがいなくて、自己対話の時間が増えた(笑)だから自分の中を掘り下げることにさらに力を割けるようになったというか。もともとそういう性質だとは思いますが。より、そういう陰気な…。


米:陰気とは言わないですけど(笑)なんだろう…人の気配を感じる「暮らし」の写真じゃないのかなと…。


ああそうですね。カタログの写真とかじゃない限りは、モノの形を上手く伝えようとかじゃなくて、モノの空気みたいなのを伝えようという感覚が強い。東京にいたときは、なんとなくいい感じの写真を撮ろうという感じだったと思います。だから、色々撮っているうちに自分の好みが明確になってきてマニアックになってきたという…。前は、確かに身近な食べる風景だったりとか撮っていたと思います。今は、どちらかというと「美しい」と思える景色を作る方向に意識を集中させている。


米:さっきの「r o o m s」が外に広がればというのもそこから来ているんですかね?


こういうイベントって、一人、主宰の名倉さんでも誰でもいいんですけど、一人を柱としてその人の好みで全部やっちゃうっていうくらいのほうが面白いものができると僕は思うんですけどね。どっちかというと、みんなで作っていくというのがあると似た感じになる気がするんです。そこが、良いところでもあるんですけど。いろんな人が取っ付きやすいから。僕の好み的には、濃度が高いものも見てみたい…そういうのがあったらいいのになと。


米:きっと、それってくらしのこと市ではないですよね(笑)


言われてみればそうだね。ほんまやわ(笑)


米:くらことにあったらいいものありますか?例えば自分が教室でやってみたいことでも。


いや…僕、教室とかしたくないです。


米:そうなんですか?


僕、あんまり「体験」とか、自分がその楽しさがわからない…。陶芸体験とかやらせてもらったりしたことあるけど、自分がやるんだったら職人さんのを眺めていたほうが楽しそうだと。


米:へー!作家さんとしては珍しいというか…初めて聞きました。


そうですね。いまひとつ自分の楽しみがわからないんで。提供も仕方がわからないんで。青梅にいたころに1回「S字フックをつくろう」というのをやりましたけど…地味すぎて(笑)


「r o o m s」ってかなり好みなんだけど、よくよく考えてみたらくらこととブレてる気がする。よくよく考えてみたら(笑)くらことは、あそこで子どもたちが遊んでいたり、ベンチで買ったものを食べたり…優しい平和なかんじ。「r o o m s」は、尖っているもん(笑)でも、あそこにイベントとしてのすごいヒントが詰まっているような気がします。入り口のCo. & Kokorroneさんが出展しているのも合っているし。都会的なのかな?都会的なものを田舎のなかで、自然の中で味わうのって贅沢。カフェのある建物側とこちらの「r o o m s」の建物側の世界が分かれている気がする。昼と夜って感じがする。「子供の世界」と「夜の世界」。「朝の暮らし」と「夜の暮らし」…。


米:あー!たしかに、カフェの建物と「r o o m s」では空間の印象が分かれていますね。そういった解釈を聞くのは初めてです。


この自然もそうですが、いいなと思う要素がいっぱい散らばっていて続けていくと見えてきそうで…くらしのこと市は、なにかが生まれそうな気がしそうなイベントです。


米:ありがとうございました!



〇編集後記

初の試みの「r o o m s」にとても関心を抱いてくださったyutaの須原さん。「r o o m s」の世界観でのクラフトイベントの提案には少々驚きましたが、ご自身の作品の見せ方に通じるものが「r o o m s」にはあったようです。作品と純粋に向き合える空間だとお話して下さいました。作品と出会うひとつの入り口として存在できるかもしれないと「r o o m s」の可能性を見出せたように思います。

また、くらしのこと市会場内で全く別の世界(空間)をつくる提案もとても面白く、そういった提案は、この会場をよく見てくださっているから出てくることなのだと感じました。規模が小さいイベントでありながら、より出展者の方のご協力が必要なくらしのこと市なので、一緒に作り上げていけたらスタッフと出展者ともに楽しめると思いました。

須原さん、インタビューのご協力ありがとうございました!


米澤あす香



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

facebook : https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi  

 




くらことインタビュー:豊田雅代さん


本ブログ記事は、11月23日、静岡市足久保の山中、木藝舎Satoにて

開催された「くらしのこと市」出展者にむけてのインタビューとなります。

インタビュアーはスタッフ米澤。 ご覧下さい!! 名倉




くらことインタビュー:豊田雅代さん



米:くらしのこと市初出展の印象や感想をお願いします


豊:昨日の夜からの印象としてはスタッフさんと出展者の距離がすごく近いなと。今まで参加したことのあるクラフトイベントでは感じたことのないような距離の近さ。昨日も名倉さんのどういう思いでこの市をはじめたかのお話をしていて、その話をするきっかけになったのが、出展されている方だった。出展している方とイベントを作っている方が深いやりとりができることにびっくりしています。そこで、近いからなあなあとなっているというよりは、けっこう核をついたことを聞けるし、言えるという関係がいいなとおもいました。


米:ありがとうございます。前夜祭だから聞けることってありますよね?出展しているときに、「この市についての話を…」と聞けるわけでもなく、あの場だから、あの時間だから聞けるっていうことですよね。


出展している人たちは、たぶんA&C静岡やくらことが好きで出しているんだなと感じて。

私も、春にA&C静岡に出展させて頂いて、すごく楽しいなと思って秋も応募して…そうか、みんなこういう気持ちで、楽しいと思ってずっと出展しているんだなと思って。私は、まだA&C静岡は2回目なのでまだ雰囲気が掴みきれず、出展して帰るのでいっぱいいっぱいなので楽しむというところまではいけていないのですが。また出展できるのであれば、もっと楽しむということに重きをおきたいと…自分のことに必死すぎるなと…。あと、びっくりしたのが、私、スタッフの方のお名前を存じていない方が多いのですが、スタッフの方がみんな私のことを絶対名前で呼んでくれるんですよ。


米:もちろん(笑)


今までそういうことがなくて…すごい、と。「ちょっといいですか?」というふうには呼ばれたことしかなくて。「豊田さん」って呼んでくれるから、すごいと。名前呼んでもらって悪い気はしないし、逆に嬉しいですし。


米:そんな細かい点までありがとうございます(笑)


昨日の夜もそう感じました。きっとみなさん出展者さんの名前把握されているんだなと感じて。良い意味の距離感でなあなあにならない。きっとみんな本気なんだろうなと思いました。本気じゃなかったら、なあなあになっちゃうだろうなって。緊張感があって…。


米:そうですね。私は感じたのは、前夜祭をやって仲良くなるけど、なあなあにはならない…。なあなあになるというより一緒に「明日はがんばろうね!」という感じになる。実際出展してみての今日はいかがですか?例えば、A&C静岡と比べてくださってもいいですし。


すごく…おだやかでいいなと(笑)A&C静岡は、勢いとか躍動感があって良いんですが、こちらは腰を据えてというか、また違って。どちらの会場も雰囲気が違って、それも良いなと思いました。A&C静岡はみんなわーと駆け足でという感じですが、ここは他の出展者さんのブースも見れて、前夜祭がワンステップとなって、作品を見ながらお話がしやすいです。きっとまたどこかで出展者さんとお会いすると思いますが、ここで切れる縁ではないなと思っています。ここの市はゆっくりできるところがいいなと思っています。あと、スタッフの方とA&C静岡よりもやりとりできたなと思います。なので、この市への勝手な愛着と言うか。お名前がわからなかったスタッフの方もだいぶわかったし。


米:「r o o m s」の案内がきたときどう思いましたか?


連絡がきたときに、これから制作して焼くという段階が踏めないときだったので。でも、逆に「自分は、ここだからこういうことをする」んじゃなくて、どこでも変わらず、自分の見てほしいものとか、展示したいもの…それらを100%出すのが良いことだと私は思っていたので、急に連絡きたから、今すぐなにかというよりも、現場に行ってみてこの雰囲気を見せてもらって、こういうもの出品したらいいのかなと決めればいいのかなと考えればいいのかなと考えました。

逆に時間がなかったから変にあわせてしまうことがなかったというか。自分は、この市に合わせて準備をしてきたから、その中からよりこの「r o o m s」に合ったものを数点展示してもらうと考えれば、私は全然焦ったりすることも無く、「r o o m s」の展示があることだけはきちっと頭に置いておこうと当日迎えました。


米:くらしのこと市に向けて準備をしてくださっていて、「r o o m s」はくらしのこと市内のイベントだから、全然ちがうものにはならないだろうということですよね?


はい。デパートの催事場でやるとかだったら、想像つかないからどうしようとなりますが、この敷地内での一角で行うと連絡が来たので。じゃあこの野外の場所に近いという解釈でも間違っていないのかなと。


米:実際に出品したものはどのように決めたんですか?


出したものは、まんべんなく…。現場を見て、「お家なんだ」と思って。「r o o m s」に出品をして、ここのブースに無く「r o o m s」だけに展示することになってしまうのはちょっと違うと思って。こちらにもあって、「r o o m s」にもあるほうがいいかなと思いました。まずカップと、ボールと、お皿と、小皿と…というようにまんべんなく選びました。色も、私は釉薬を何種類か使っているので、一種類よりも何種類かできるだけ重ならないようにと念頭に置いて選びました。


米:展示されたところを見ていかかでしたか?


やっぱり、テントと屋内って違うなと改めて…。ただ置いて、販売するんじゃないなというのを感じました。ディスプレイが苦手というコンプレックスというか…。こういうイベントに来るといつも他の出展者の方のディスプレイばかりを参考にしちゃうくらい自分のディスプレイに自信がないんですけど、でも、どこかで「私はディスプレイ屋さんじゃないから…」と言い聞かせているところもあって。でも、「r o o m s」を見て、ディスプレイすごい大切だなと思って肝に銘じようと…。「r o o m s」の自分の作品のところを写真に撮らせてもらって、参考にしたいなと思いました。


米:くらしのこと市の中で「こんなのあったらいいな」ということはありますか?


もしかしたらあったかもしれませんが、本を読めるスペースがあるといいなと思いました。あの建物内がより「r o o m s」になるなと。本の置き方も、本屋さんみたいにぶわーっと置いてあるわけではなく思わず手に取りたくなるような置き方だったので。手に取って、ちょっと読んだりできる空間があってもいいかなって。この場の雰囲気に合うかなって。

いい本があったら買いたいなというお客さんがいると思うから。ここにどんな本があるというのはスタッフさんしかわからないと思うんですよ。ただふいに来て、なんかいいなと手にとってみたりする方もいると思うので。


米:ありがとうございました!




編集後記

初めてくらしのこと市に出展して下さった豊田雅代さん。前夜祭を楽しんでくださったようで、開催日には他のイベントにはない作家さんとスタッフとの一体感があったとお話してくださいました。今回のインタビューで特に印象に残ったのは、「r o o m s」の案内がきたときに「どこでも変わらず、自分の見てほしいものとか、展示したいもの…それらを100%出す(中略)自分は、この市に合わせて準備をしてきたから、その中からよりこの「r o o m s」に合ったものを数点展示してもらう」と、現場を見てから出品作品を決められたことです。決して正解や不正解ということではなく、この答えはご自身のものづくりの信念に基づいた言葉であると感じました。豊田さん、インタビューのご協力ありがとうございました!


米澤あす香



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

facebook : https://www.facebook.com/shizuokatezukuriichi  






くらことインタビュー:Co. & Kokorone 室根英之さん


本ブログ記事は、11月23日、静岡市足久保の山中、木藝舎Satoにて

開催された「くらしのこと市」出展者にむけてのインタビューとなります。

インタビュアーはスタッフ米澤。

ご覧下さい!! 名倉




くらことインタビュー:Co. & Kokorone 室根英之



米:初出展のくらしのこと市の印象はいかがですか?


はじめは、日も影ってたしどうなるんだろうと…。テント出そうか迷ったけど、晴れれば大丈夫だと聞いていたので。晴れたらお客さんもたくさん来てくれて。緑豊かなところでいいなと思いました。


米:「r o o m s」はご覧になっていかがでしたか?


靴が素敵にディスプレイしていただいて。普段、自分がディスプレイするのとまた全然違う環境で違ったディスプレイをされていたのでそこがすごく新鮮なかんじがして、ああなるほどと思うことはありました。あと見ていたら、意外に靴を手に取るお客さんがいるんだなと。


米:今回くらしのこと市に出展を決めた理由は?


第1回目のくらことの告知を見ていて、うつわの色が強いイベントなんだなと感じていて、でも「暮らしのこと」をテーマにしているものだったから、興味がありました。うつわのイベントという印象があったので靴は出られないだろうなと思っていたんですけど、A&C静岡と雰囲気が違うだろうしお客さんとして行ってみようかな…と。気になっていました。


米:そうだったんですね。A&C静岡にも出展されたことがありますが、ディスプレイなどでくらしのこと市との違いを出そうとしたところはありますか?


ここのところ、A&C静岡に1年くらい出ていないし、他のイベント自体にも…。最近靴づくり教室をやっているのでクラフトイベント自体出ていなかったのですごく久しぶり。くらしのこと市がどちらかというと、お金のやりとりをスタッフさんがやってくれるじゃないですか。作家さんとお客さんがコミュニケーションをとるほうに重きをおいているイベントの印象があったので、うちもテーブルを置いて座って話が出来るようにとブース作りを考えました。


米:先ほど、お客さんが椅子に座って話しているのが印象的でした。


荷物を置いてもらうカゴを用意して、座ってもらって。椅子は高いほうが座りやすい人もいるし、試着するときに低いほうがやりやすい人もいるから何種類か用意して。


米:その発想は、今回のくらことに合わせて考えてくださったこともありますけど、これまでのご自身のアトリエショップでの販売などの経験からきたものなのでしょうか?


それはあると思います。うちのアトリエショップで、自分たちが接客しやすいのもそうですけどお客さんが試着しやすかったり見やすい環境にしようと思ったし、気づかされることが多かった。その一部を今日持ってきたかなという感じはしますかね。


米:くらしのこと市にあったほうがいいものはありますか?


はじめはお客さんがわっときたけど、お昼過ぎてから寂しくなったので時間的な仕掛けがあればいかなと。「14時からこういうのがありますよ」とか、そういうものがあったらまた違うのかな。


米:くらしのこと市のサイト内の出展者紹介の写真で、5枚中3枚が靴を制作している写真でしたよね。あと、紹介文が「靴は、工場で作られているものもあるけど、身近で作っている靴もある」という文でしたよね。


そういうのを伝えたいというのはありますね。やっぱりみなさん「靴って作れるの?」と言われたり、アトリエショップでも「ここで靴ができるの?」ということを言われるので、出来ますよという話をする。靴って工場で作られているか、ものすごく職人的な技が必要で、素人なんてわかりませんみたいな感じだけど、そうじゃなくて自分で履く靴の履き心地をわかるのはその本人のはず。でも、実際靴を買うときには、工場であったり職人さんが言うことをそのまま聞いてこの靴が本当に良いんですねと聞いて買うことがあったりして。そうじゃなくて、自分の靴の履き心地に関しては自分自身が一番のエキスパートであるべきなのに、そこを他人に任せるのではなくて、もっと身近に…。身近っていうのかな?なんていうんだろう。


米:自分で考えるというか…。自分の足のことを他人に委ねている感じがしますよね。


そう。誰かにお願いして靴は作るんだけど、任せっぱなしにするのではなくて。自分の足ってそもそもどんな形しているんだっけとか、意外と幅が広かったんだなとか、そういう気づきを持って靴選びをしてほしい。そういう靴選びをするときに、身近にちょっと話やすい人が靴を作っているという環境があるとよりいいのかなと思って。その選択肢に自分がなれればいいなと。


米:そんな気持ちがあって、ブースにも椅子があり、お話するということですよね。


専門的な人が専門的な知識で提案してもらって、そういうものを買うときももちろんあるけど、自分が使うものであったり、食べるものであったりというと自分が納得してからというものがあるから、そういう納得できる材料をたくさん提供してくれている人のところから買いたいと思う。


米:情報をもらって自分で判断するんですよね。こっちにするか、あっちにするか。


今回、カフェでは作家さんのうつわを使って食べられるじゃないですか。そしたら、カフェにうちのルームシューズを10足くらい置いておいて(笑)


米:おおおお!いいですね。でも、10足じゃ足りないです(笑)


興味があれば、履いてもらってカフェスペースで履いてもらったりして、お茶してもらったりして実際暮らしのなかでどう使うのかなって。そもそもルームシューズなんて、家では履かないと思っていた人が「意外とあると便利かも」と思ったりするかもしれない。うちのブースだと、やっぱり接客して履いてもらってと1対1のコミュニケーションがないと試着に至らないことが多いから。こちらが出しゃばるんじゃなくて、ルームシューズが履けるという環境を作っておいて、後はご自由にという場所があったら面白いかなと。A&C静岡は、作家さんが主体で、作家さんが空間を作って見せるイベントだとしたら、くらしのこと市はもっと使う人側に寄っているイベントだと思うので、使う人が自由に気兼ねなく選べる環境があったら。靴を売らなければならないけど、くらしのこと市のようなイベントでは靴を売るというよりはいろんな可能性を提供してみて使う人が自由に自分で考えたり選んだりできる機会を提供するっていう感じのほうがいいかなと思いました。


米:ありがとうございました!




○編集後記

Co. & Kokoroneの室根さんのカフェで出展者のうつわで食事を提供するように、こちらから言わずともルームシューズを履ける環境を作るというアイディアはとても面白いと思いました。さまざまな作品を手に取れる仕掛けをつくることは、今後のくらしのこと市のヒントになりそうです。Co. & Kokoroneさんのブースは、くらしのこと市のコンセプトを踏まえてつくられていて、クラフトイベントではあまり見かけないような、じっくりとお話しができる作りとなっていました。自分たちの靴が、選択肢のひとつになればと繰り返しお話して下さったことや、椅子などを用意されていた室根さんの姿勢は、単純に謙虚なのではなく、健康を守る靴職人として、使い手に対しての精一杯の誠意なのだと感じました。

室根さん、インタビューのご協力ありがとうございました!



米澤あす香



【くらしのこと市とは?】

静岡市内山中の足久保にある木藝舎Satoにて開催の
暮らしに寄りそううつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、

使い手と繋がることで、今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、

素材にこだわった食品を提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

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足もとから見つめる



スタッフの米澤です。


今回のくらしのこと市では、靴づくりをするCo. & Kokoroneさんに出展していただきます。


私は、2年ほど前からCo. & Kokoroneさんの靴を履いています。

サンダルやスニーカーで過ごす日もありますが、Co. & Kokoroneさんの靴を履くと、

「ああ、やっぱりこの靴が一番」と安心感を覚えます。


Co. & Kokoroneさんの靴を履いていると足が軽やかに感じます。

今まで自分がどれだけ重たい靴を履いていて、足に負担を掛けていたのか、

そして、自分の足に合っていない靴を履いていたのかがわかりました。

この、軽やかさを初めて感じたのは、朝仕事に出かけるときのことです。

「電車に乗り遅れる!」と走り始めたら、とても足運びが楽だったのです。

自分の足のサイズにぴったりの靴を履くことが、これほど楽なことだったとは

知りませんでした。それからというもの、電車に乗り遅れなくなりました。

(遅刻をしないようにすればいいのですが…)

たくさん歩いてもこれまでとは違い、疲れにくくなりました。

たくさん歩く日は、自然とこの靴を選ぶようになり、頼もしい存在です。


そして、なんといってもかわいらしく、名前まで付けました(!)。

当たり前かもしれませんが、靴がCo. & Kokoroneさんのお二人そのもののような

雰囲気を醸し出しているというか…私は、そう感じます。

革の色の変化とともに愛着が増していきます。


現在、私は東京のCo. & Kokoroneさんの靴づくり教室に通っています。

(参照「わたしの靴をつくる」

初めての靴づくりで感じたことは、とにかく、あらゆる工程の間に確認が多いこと。

作っているなかで靴型とのズレが生じていないか確認し、少しのズレでもやり直しをします。

この求められる正確さは、まるで医療…。

お二人の活動は、健康をつくることなのだと改めて感じました。





「でかけることができるって、実はとてもうれしいこと、たのしいこと。」

Co. & Kokoroneさんの靴は、私の足運びも、気持ちまでも軽やかにしてくれました。


靴から暮らしを見つめなおすのも、いいかもしれません。


米澤あす香 




静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。



*くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ*






鉄のフライパン

2014年のくらしのこと市出展者発表を終え、今後は参加作家さんによるブログの更新、
くらしのことカフェのメニューについて、くらしの教室のこと、それからくらしのBOOKS
の告知を行ってゆきます。
10月のARTS&CRAFT静岡の開催までもう少しですが、すべては同時進行です。


さてさて表題、鉄のフライパンについて。

鉄のフライパンと云いますと、ちょっと扱いづらいイメージがあるかもしれません。
特にテフロンに慣れてしまっている方にとっては尚更そうではないでしょうか?

使った後はちゃんと水気をとらなければ錆がすぐに吹いてしまいますし…

今回のくらしのこと市では鉄を素材にしてあらゆる生活道具をつくる
羽生直記さんという方がいらっしゃいます。

くらことには今回で2回目の参加。ありがたいことです。

上の写真は羽生さんより預かっている鉄のフライパンです。

参加作家紹介の撮影で私の手元にあるんですが、
作品そのものの撮影と、料理をそえた撮影を終えて、なんだか妙に愛着を覚えてしまい
買い取りたいな…なんて思っている次第です。
…と、そんなことはどうでもよくて、このフライパンは手の平より少し大きめのサイズ
でして、一見するとちょっと小さめのサイズ感?と感じてしまうのですが、
どっこい使ってみると非常に良いサイズだと気づきます。

何故かって?

では、さくっと説明致しましょう。

例えば、目玉焼きをつくるとします。

わたくし、白身がおおむね固まりさえすれば黄身は柔くて良いタイプ。
なんといいましょうか、卵全体に漂う艶やかさが大切なポイントであり、
それが食欲をそそります。

フライパンにうすく油をしき、充分に温めた上で、たまごをひとつ落とします。

熱したフライパンの上でたまごがダンス。
最初は激しめ、徐々にゆらりなってゆくその様に笑みがこぼれます。

目玉焼きがさっと出来上がったら、若干の焦げがあるのは愛嬌としましょう。
完全無欠の目玉焼きである必要はないのです。たまごだもの。

出来上がりましたら、フライパンをそのままテーブルにサーブ。

そこで気づきます。
羽生さんのフライパンのサイズがちょうどいいことに。

(知ってるつもり?)(いえ、知りませんでした。)

たまごひとつの目玉焼きだと若干スペースが空くその景色。
そこにちょっとパンのかけらや、焼き野菜を添えてみたりすることで、
フライパンの上の景色はあっという間に変化します。
なにかを足さなくてもいいでしょう。余白だって大事なことですから。
そして気づくのです。
フライパン・イコール・うつわ、だったことに。




私はこの時にひとつのことを学びました。

モノがもつ良い塩梅のサイズ感って、使ってはじめてわかることを…

定説はあくまで定説。
自分が気持ちのいいと感じる器のサイズを見つけてもらいたい。
くらことを通してそんなことを伝えてゆけたらと願っております。

それではまた。


名倉哲


静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。






カフェメニュー(夏バージョン)


スタッフの米澤です。


7月の最後の日曜日に、木藝舎satoでカフェ担当のスタッフによるカフェメニュー

(夏バージョン)の試食会が行われました。

野外のテントの下で調理がスタート。

この日の気温は、36度!(次の日に知りました…知らなくて良かったです)

あまりにも暑いので、熱中症対策としてキュウリの梅干和えを食べながら作業をしました。

キュウリを食べると、自分の中の熱が引いていくのがわかりました。

夏野菜の偉大さを感じました。


調理と平行に、作家さんから届いたうつわを用意します。

くらしのこと市のカフェでは、作家さんのうつわでお料理を提供します。

今日は、本番と同じように作家さんのうつわでお料理を頂けるのです!

作家さんから届いた箱からうつわを1枚、1枚出しながらにやけてしまいます。

なんといっても、くらしのこと市の醍醐味は、スタッフが作家さんに出展を

お願いしていること!今年もこうして作家さんからうつわが届いたことが嬉しいのです。


テーブルセッティングをして、いただきます!

私は、敢えて自分が使ってみたい作家さんのうつわの席を選びました。

3枚のうつわに夏色のお料理。

うつわを意識しながらお料理を頂いて、これがくらしのこと市のしたいこと

なのだなと実感しました。



私は、スタッフになる以前までは自分でうつわを選ぶことをしていませんでしたし、特に興味を持っていなかったのだと思います。しかし、今は母親が食事のときに用意したうつわを自分で選び直す(!)ということまでするようになりました。自分の目に映るもの、使うものが、自分の好きなものだということは嬉しいことです。

くらしのこと市が、小さなことから自分で自分の暮らしかたを選ぶようになるきっかけになればと願っています。




米澤あす香 



静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


開催日は11月下旬となります。

出展者紹介は後日お知らせ致します。

※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

くらしのこと市




パンとスープと、よねざわと…  米澤

kurakoto20140612-3.jpg


スタッフの米澤です。


前回のブログでは、山組のリース材料探索の様子をお届けしまいたので、

今回はカフェ組の昼食づくりをお届けします。


カフェ係は、くらことカフェを担う川手さん、山梨さん、白鳥さんと、

おまけの米澤の4名です。

料理ができない…いや、料理をしない素人目線の私で申し訳ないですが、

カフェ係のレポートをします。


本日の昼食のテーマは『パンと、スープと』。


パンと、スープと…会話とか人の手とか(お皿のつくり手も併せて)そこに人がいる。

それが伝わるお昼ごはんになったらとの思いで川手さんと山梨さんが献立を考えてくれました。


kurakoto20140612-4.jpg


二人が持ってきてくれた野菜を並べていくと…カブ、カブ、カブ。

カブがどんどん出てくる。

そして、お豆腐も出てきて、ただでさえお料理に無知な私はこの掛け合わせでなにが

できるのかわかりません。

白鳥さんは「あ〜なるほど〜」とわかっているようでした。

白鳥さんは、見事な包丁さばきでちゃちゃっと作業をどんどん片づけていきます。


私は、

ただただ指示どおりにカブの皮をむいて、切って、茹でる。

(なるべく皮を薄く…なるべくね…)

ただただ指示どおりにきのこ類を炒める。

(味付けはもちろん山梨さん)

ただただ指示どおりに茹でたアスパラを切って、サラダに加える。

(「熱いから気を付けて」と言われたが、まんまと「熱っ!」と)

川手さんと山梨さんはサラダ、スープ、オムレツを平行作業で、

ときに私に指示を出しながら、どんどん作っていきます。


kurakoto20140612-1.jpg


そうして、気がついたときにはお料理とパン、飲み物がずらーと並んでいました。

川手さんは、お花も持ってきてくれて、ピッチャーに活けました。

こういう小さなことから心地いい自分の空間を作っていくのはさすがです。


大量のカブとお豆腐は、ミキサーでスープになりました。

やわらかい、やさしい味でした。

オムレツやサラダ、それにスタッフそれぞれが持ち寄ったジャムやピクルスなどを

パンとのベストな組み合わせを探しながら楽しくいただきました。



次にカフェ担当の二人が腕を振るうのは、カフェのメニューのお披露目会のときでしょうか…。とっても楽しみです。


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静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


*開催日は11月下旬・出展者発表は9月を予定*

※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

米澤あす香




蔦をもとめて、山へ沢へ。 名倉


6月1日。11月に開催される「くらしのこと市」スタッフとの打ち合わせがありました。

今回の打ち合わせでは、くらことカフェの方向性をスタッフ全体で確認すること。
また、カフェの看板となるリースの材料収穫を行いました。

10時に集合し、カフェ組(昼食づくり)と山組(リース材料探索)と分かれ、
それぞれの役目を担う為、一旦解散。

山組は、男性スタッフが3名(けいごくん、一生くん、私)、
女性スタッフが2名(橋本さん、荒巻さん)。 


山へ入ってゆく途中には小さな社がありました。この集落の安全を守る神様でしょうか…


会場、木藝舎Satoの裏山へはいってゆく5名。左手には沢があります。


途中、けいごくんが何か茂みのほうをじっと見つめていました。



山道を進んでゆくと人の気配はせずとも、ものの気配はあったり。
打ち捨てられ、風化した鉄のなにかと繁る緑が絡まる様子にドキドキ。


ついつい個人行動をしがちな私は、むこうに見える蔦を捕獲するべく、沢へ降りてゆきました。


その頃他スタッフは、捕獲するであろう蔦に巻き付ける植物を集めていた。(らしい…)


沢に降りると一気に視界が変化する。ふだん自然を見下ろしているかのような暮らしを
しているけれども、いざ、自分が目下にたってみると、時を経た樹木は圧倒的な存在感。



ちょうどいい太さと、余裕をもってつくれるであろう長さの蔦を見つけ、木の根っこを
つたって、よじ上る。
いざ、蔦の目の前に行くと、離れていた時に見えたはずのものがあまりよく見えない。
結局、対岸のスタッフからの指示を仰ぎつつ捕獲。
かなりの長さ、幹の隆々とした姿にちょっとびびる…


その頃、橋本さんと荒巻さんは「あとは男子に頼んだよ…」とばかりに、気がつけば
いなくなっていた。

その後、けいごくんと一生くんもやってきて、男子3人で沢で蔦を洗うことに。


苔むした蔦の洗浄は思っていたよりも難儀したものの、どうにかこうにか程よい具合に完了。
それから細くて頑丈そうな蔦や根っこで太い蔦をしばってゆくことに。
この作業もなかなか難儀でした…

沢での作業も1時間ほどたった頃に、3人の男性スタッフは顔を見合わせ、
「こんなもんじゃね?」とオッケーサインで合致。

沢から陸へ戻ることに。




ひとまずベースは出来上がった。
あとは、11月の開催にむけてくらことスタッフ全員で飾り付けること。
どんなものが出来上がるでしょうか。とても楽しみです。




静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


開催日は11月下旬。
出展者紹介は後日お知らせとなります。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

記事:名倉哲
写真:鈴木一生 instagram

くらしのこと市







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