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ふゆの食卓。(はしもと)

 

 

よし。

明日はおでんにしよう。

 

そう思い立ったのは、仕事帰りの道の途中。

とりあえず、スーパーへと寄り道をする。

学生時代含めて、ひとり暮らしも10年だけど、

家でおでんを作ったことはない。

だって、一人じゃ食べきれない。

ひとりで食べるには、コンビニおでんが最強だ。

好きなものを少しだけ。コンビニおでんは始末が良い。

でも、今夜は自分で、おでんを仕込んでみた。

 

冬になると、我が家のおでんは母が作った。

大根、卵、じゃがいも、しらたき、少しの牛すじ、

数種類の練り物と、なくてはならない《ちくわぶ》。

 

《ちくわぶ》は、竹輪麩と書くらしい。

でも竹輪のように焼き色はない。

ただ白く、星型の様にトゲトゲしていて、食べるともちりとして、

おでんの中では煮込まれて少し蕩けている。

 

はしもと家のおでんには、そんな《ちくわぶ》がなくてはならない。

 

だから、カゴの中にももれなく入れた。

 

明日は我が家に来客がある。

彼女と一緒におでんをつついて、だらだら呑もうという算段。

それで、はじめてのおでんを仕込んだ。

 

さて。

困った事に、買い込んだ具材が鍋に収まらない…。

私は肉食だから、頭の中のおでんよりも、大きな牛すじをゴロゴロ入れた。

それらしくなる様に、

輪切りの大根と、じゃがいもはまるごと4つ。

味の素になるから、練り物も三種類。

じゅわっ、としたがんもどきも、ぜひ食べたい。

何よりも、ちくわぶは絶対だ。

なんて具合に食べたい具材を突っ込むと、

焼き豆腐と黒はんぺんと、三角にしたこんにゃくが入らない…。

本当は、小さなトマトも入れたかった。

あの出汁がしみたら、きっと美味しいのに…。

 

よし、諦めよ。

それぞれ焼いてつまめばいい。

 

記憶の中のおでんに近い味になったら、

火を止めて、明日を待つ。

 

鈍金色のアルマイト鍋だと味気ないから、

お気に入りの耐火皿によそおう。

そのまま火にかけられて、ずっと温かいまま食べられる。

〆にはおでんの出汁で雑炊もいいな。

 

遠い遠い冬の朝、

2日目のおでんの出汁をごはんにかけて、

昨日の具のかけらとともに流し込んだ。

はしもと家のおでんの最大の楽しみは、

2日目の朝のそれ。

だからおでんの翌日は、早く起きなきゃいけない。

ごはんにかけられる出汁の量は、食卓についた者勝ちだから。

 

そんな記憶をたどりつつ、明日の夜を楽しみに。

 

 

くらしのこと市

スタッフ

はしもと

 

 

____

 

 

2018年12月8日(土)9日(日)

くらしのこと市・出展者発表!!

 

公式ウェブサイトhttp://www.kurakoto.com/

インスタグラムhttps://www.instagram.com/kurashinokotoichi/

 

本年は木藝舎Satoより静岡縣護国神社に会場を移し開催。

今回、工芸クラフト部門が37組。フード部門が18組。

計55組の出展者が護国の杜に集います!

 

*2018年くらしのこと市出展者リスト一覧*CLICK!!

 

 







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