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足もとから見つめる



スタッフの米澤です。


今回のくらしのこと市では、靴づくりをするCo. & Kokoroneさんに出展していただきます。


私は、2年ほど前からCo. & Kokoroneさんの靴を履いています。

サンダルやスニーカーで過ごす日もありますが、Co. & Kokoroneさんの靴を履くと、

「ああ、やっぱりこの靴が一番」と安心感を覚えます。


Co. & Kokoroneさんの靴を履いていると足が軽やかに感じます。

今まで自分がどれだけ重たい靴を履いていて、足に負担を掛けていたのか、

そして、自分の足に合っていない靴を履いていたのかがわかりました。

この、軽やかさを初めて感じたのは、朝仕事に出かけるときのことです。

「電車に乗り遅れる!」と走り始めたら、とても足運びが楽だったのです。

自分の足のサイズにぴったりの靴を履くことが、これほど楽なことだったとは

知りませんでした。それからというもの、電車に乗り遅れなくなりました。

(遅刻をしないようにすればいいのですが…)

たくさん歩いてもこれまでとは違い、疲れにくくなりました。

たくさん歩く日は、自然とこの靴を選ぶようになり、頼もしい存在です。


そして、なんといってもかわいらしく、名前まで付けました(!)。

当たり前かもしれませんが、靴がCo. & Kokoroneさんのお二人そのもののような

雰囲気を醸し出しているというか…私は、そう感じます。

革の色の変化とともに愛着が増していきます。


現在、私は東京のCo. & Kokoroneさんの靴づくり教室に通っています。

(参照「わたしの靴をつくる」

初めての靴づくりで感じたことは、とにかく、あらゆる工程の間に確認が多いこと。

作っているなかで靴型とのズレが生じていないか確認し、少しのズレでもやり直しをします。

この求められる正確さは、まるで医療…。

お二人の活動は、健康をつくることなのだと改めて感じました。





「でかけることができるって、実はとてもうれしいこと、たのしいこと。」

Co. & Kokoroneさんの靴は、私の足運びも、気持ちまでも軽やかにしてくれました。


靴から暮らしを見つめなおすのも、いいかもしれません。


米澤あす香 




静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。



*くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ*






鉄のフライパン

2014年のくらしのこと市出展者発表を終え、今後は参加作家さんによるブログの更新、
くらしのことカフェのメニューについて、くらしの教室のこと、それからくらしのBOOKS
の告知を行ってゆきます。
10月のARTS&CRAFT静岡の開催までもう少しですが、すべては同時進行です。


さてさて表題、鉄のフライパンについて。

鉄のフライパンと云いますと、ちょっと扱いづらいイメージがあるかもしれません。
特にテフロンに慣れてしまっている方にとっては尚更そうではないでしょうか?

使った後はちゃんと水気をとらなければ錆がすぐに吹いてしまいますし…

今回のくらしのこと市では鉄を素材にしてあらゆる生活道具をつくる
羽生直記さんという方がいらっしゃいます。

くらことには今回で2回目の参加。ありがたいことです。

上の写真は羽生さんより預かっている鉄のフライパンです。

参加作家紹介の撮影で私の手元にあるんですが、
作品そのものの撮影と、料理をそえた撮影を終えて、なんだか妙に愛着を覚えてしまい
買い取りたいな…なんて思っている次第です。
…と、そんなことはどうでもよくて、このフライパンは手の平より少し大きめのサイズ
でして、一見するとちょっと小さめのサイズ感?と感じてしまうのですが、
どっこい使ってみると非常に良いサイズだと気づきます。

何故かって?

では、さくっと説明致しましょう。

例えば、目玉焼きをつくるとします。

わたくし、白身がおおむね固まりさえすれば黄身は柔くて良いタイプ。
なんといいましょうか、卵全体に漂う艶やかさが大切なポイントであり、
それが食欲をそそります。

フライパンにうすく油をしき、充分に温めた上で、たまごをひとつ落とします。

熱したフライパンの上でたまごがダンス。
最初は激しめ、徐々にゆらりなってゆくその様に笑みがこぼれます。

目玉焼きがさっと出来上がったら、若干の焦げがあるのは愛嬌としましょう。
完全無欠の目玉焼きである必要はないのです。たまごだもの。

出来上がりましたら、フライパンをそのままテーブルにサーブ。

そこで気づきます。
羽生さんのフライパンのサイズがちょうどいいことに。

(知ってるつもり?)(いえ、知りませんでした。)

たまごひとつの目玉焼きだと若干スペースが空くその景色。
そこにちょっとパンのかけらや、焼き野菜を添えてみたりすることで、
フライパンの上の景色はあっという間に変化します。
なにかを足さなくてもいいでしょう。余白だって大事なことですから。
そして気づくのです。
フライパン・イコール・うつわ、だったことに。




私はこの時にひとつのことを学びました。

モノがもつ良い塩梅のサイズ感って、使ってはじめてわかることを…

定説はあくまで定説。
自分が気持ちのいいと感じる器のサイズを見つけてもらいたい。
くらことを通してそんなことを伝えてゆけたらと願っております。

それではまた。


名倉哲


静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。






漆器について、徒然。



器の中でも漆器は取り扱いが難しい?
もしくはお正月にしか出番がないように思われているような気がします。
気のせいでしょうか…

巷では「漆器は高価なもの」として先入観を持たれているような気がします。
それも、気のせいでしょうか…

そのことについては、半分正しくて、半分間違っているような気がします。

いや、その、誰かのことを否定したい訳でもありませんし、
むしろ私自身が「漆器は高いね…」って思っていましたからね。

人のことをとやかく云える立場じゃあないんです。




ARTS&CRAFT静岡をはじめて早5年。
その間に沢山のつくり手の現場を見てきました。
その中には漆器のつくり手もおりました。

数年前のゴールデンウィークに金沢で漆器を製作している作家さんの工房へ
お邪魔させて頂き、いろんな話を聞かせてもらいました。

制作の現場を見て、話を聞かせて頂き感じたこと。

漆器って高いね…なんて思っていた自分が恥ずかしいってことです。

いや、実際問題作っている当人も「漆器は高いですから…」ってゆう位ですので、
その理解はあながち間違っていないのでしょう。
けれど、だけれど、完成に至るまでの行程と漆をひたすら塗り重ねることを聞けば、
自然と正当な価格というものが生まれることを知ります。




例えばそう、漆器は使う用途が限られるんじゃないか?
私もずっとそう思っていました。
実際にはそんなことないんですね。

なぜ、根拠もなしに漆器の使い道は限られると思っていたのか?
それはお正月の時しか様々な漆器が卓に並ぶことがなかったから、
私に限っていえば、その一点にかぎります。

今ものの漆器は塗りから、その色合いまで多種多様です。
それを今っぽいと片付けることは出来ますし、幾らかの批判はあれど、
それは今を生きるつくり手の努力だと、私は思います。

そんな漆器ですが、私は油ものにも、水っけのあるものにもガンガン使っています。

やはりそれは使ってなんぼの器ですし、永い間使ってゆく上で漆がとれてしまったり、
椀が欠けるようであれば直してもらえばいいのです。

むしろ永く使ったからこその直しだと思いますし、
きっとそのつくり手は、永く使ってくれたことの実感を直しに感じるはずです。


くらしのこと市では、そんなちょっと敬遠されがちな漆器を
皆さんに使ってもらいたいと思っております。

くらしのことカフェで、つくり手のブースで、まずは手にとってみてくださいね。

ここまでご覧いただき有難う御座います。


2014年くらしのこと市は
11月23日(日曜)
開催となります。

是非ともご来場下さい。



静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

名倉哲





2014年出展者発表まで、あと少し…

参加作家さんから預かった作品撮影もすべて終了し、ほっとひと息。

さらに、今回もつくり手の日々がわかるような画像が届いています。

目の前にならぶ写真の数々を見ながら、つくり手の毎日を想像しています。

kurakoto20130913-1.jpg

くらことが開催される時期
秋もふかまり、冬のすこし手前
実りの多い時期ですね

kurakoto20140913-4.jpg
kurakoto20140913-8.jpg
kurakoto20140913-3.jpg
kurakoto20140913-5.jpg

届いた器を撮影しながら、くらことのことを考えます…

kurakoto20140913-2.jpg

くらことでは器の作家さんだけじゃなく
たべるもの、みにつけるものも、ございます

kurakoto20140913-7.jpg

つくり手の仕事場
作業中の表情
出来上がった時のふっと
息をぬく姿
想像しちゃいます

kurakoto20140913-6.jpg

出来上がった作品は素朴かもしれません
けれど
つくり手のことを少しだけ知るだけで
その背景にドラマがあることを知ります

kurakoto20140913-9.jpg

だからといって
それが特別なことではなく
彼ら彼女らにも
ふつうの毎日があり
わたしたちと変わりはない
と思う


現在、担当スタッフによってカフェや教室
くらしによりそう古本屋さんなど
様々な企画が進められています。


出展者発表は9月20を予定。
是非ともご覧下さい。


2014年くらしのこと市は
11月23日(日曜)
開催となります。

是非ともご来場下さい。



静岡市足久保にある木藝舎Satoにて開催されるARTS&CRAFT静岡主催の

うつわを中心とした市。

日々の食卓を彩るうつわのつくり手が集い、使い手と繋がることで、

今よりも少しだけ良い毎日が交差する。

うつわのつくり手を中心に、暮らしを彩る道具、素材にこだわった食品を

提供するお店も参加を致します。


※くらしのこと市へのお問い合わせは下記メールまでお気軽にどうぞ。

くらしのこと市


















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